結婚よもやま話

2013年10月28日

「結婚よもやま話」

メールマガジン:
「精神世界の鉄人」
トーマ イタルさん発行より転載。

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「結婚よもやま話」





久しぶりに、「結婚」の話題に、触れてみましょう。

結婚については、スピリチュアルな内容の本などを読むと、どちらかというと、内的な問題、つまり、個人の心の問題という視点で、捉えているものが、多いような気がしますが、やはり、外的な問題、社会の問題という側面も、もっていると思います。

今回は、社会的な側面から、結婚について、思いつくままに、書いてみます。




大学の頃、書店で、ヴェアナー・ゾンバートという学者の「恋愛と贅沢と資本主義」という本を、立ち読みしたことがありました。

この本は、1922年に、書かれたそうです。

著者のゾンバートは、経済学者であり、資本主義の解明に、生涯を費やしたそうですが、有名なマックス・ヴェーバーのライヴァルでもあったそうです。

この本には、面白いことが、書かれていました。

簡単に言うと、

「資本主義とは、いろいろなものが、拡大していく現象のこと。人間の欲望が、どんどん、拡大することによって、文明は、発展していく。その欲望のさらなる原動力になっているのが、恋愛である」

こういう主張みたいです。

「男も女も、恋愛することによって、お互いに、異性に、いいカッコをしたくて、見栄をはる。男は、お城や豪邸を建てて、女を喜ばせようとするし、女も、男を惹きつけるために、いい服や宝石を、身につける。そういう贅沢によって、資本主義は、成立している」

ということみたいです。

人によって、解釈は、違うようですが、ざっくり言うと、そういうことみたいです。

なんとなくわかりますね。

もっと簡単に言うと、

「資本主義社会の拡大の原動力は、無駄遣いで、成立している」

ということなのだそうです。

男女の恋愛、お互いの見栄の張りあいが、経済の発展の原動力だという、極めて、人間くさい理論です。

マルクスなどの難しい本などより、こういう内容の本のほうが、経済の本質をついているような気がしませんか?

この本を、読んでから、恋愛や結婚について、ちょっと見方が、変わりました。



ご存知のように、現在、資本主義社会が、行き詰ってきてるとか、終焉を迎えるなどと、言われていますが、簡単に言うと、地球そのものが、人口爆発や環境問題で、これ以上、経済を拡大すると、地球そのものが、大変なことになるということです。

最近の中国の経済成長を、見ていても、わかると思いますが、70億人の人間が、これ以上、贅沢を求めて、経済を、拡大しようとすると、悲惨な未来が、待っています。

世界中の人が、

「もっと、もっと…」

と言いながら、贅沢するのは、現在では、地球にとって、よくないということです。



日本の若者が、草食系と言われたり、恋愛や結婚をしなくなったり、子供を産まなくなったという流れは、自然な流れだと思っています。

少子化というのは、上記のようなことを、考えると、当たり前なのです。

70億人全員が、日本のバブルの時みたいに、贅沢したら、地球が、どうなるかと考えると、だいたいわかると思います。

資本主義が、だんだん、終焉していくというのは、男女の関係も、変わっていくということなのです。

どう変わっていくのかは、ハッキリとは、わかりませんが、少なくとも、お金を基準にした関係は、少なくなってくるだろうと思います。

家の大きさや車、洋服や宝石という外面よりも、心のような内面の結びつきの方が、重視されてくるような気がします。




「結婚」という制度の歴史を、調べると、時代や国によって、いろいろな意味合いがあったことが、わかって、とても面白いです。

たくさんありますが、私が、面白いと思った話を、いくつか書いてみます。



○昔、ヨーロッパで、男ばかりの羊飼いの集団が、テヴェレ河のあたりに、住み着き、そこに、最初に、ローマという国を、建国したそうです。

最初の頃は、小さな国で、しかも、その国は、独り身の男子ばかりなので、困っていたそうです。

そこで、近くに住んでいた、サビーニ族を、お祭りに招待し、お酒に酔わせて、フラフラにさせて、そこで、かねてからの作戦の通り、男達は、それぞれお気に入りの女性を、抱っこして、自分の家に、持って帰ったそうです。

強奪しての略奪婚だったのですね。

ただし、その後は、妻として、大切に扱われ、いい家庭になった家も、多かったそうです。

以来、新婦を、抱っこする習慣が、ローマ帝国の発展とともに、ヨーロッパ中に広がり、アメリカにも、広がっていったそうです。

結婚式の「お姫様だっこ」には、こういう歴史が、反映されているそうです。



○「政略結婚」というものは、「平和」のために、考えだされたシステムだったみたいです。

よく、昔のヨーロッパの昔話で、お姫様が、好きでもない王子様と、結婚させられる話が、ありますが、あれは、だいたい、仲の悪い、Aという国と、Bという国が、長年戦争をやって、疲れた後に、停戦や休戦のために、考えだされたそうです。

つまり、Aという国のお姫様と、Bという国の王子様が、結婚して、赤ちゃんが、誕生すると、その赤ちゃんにとって、Aという国も、Bという国も、両方に、祖父母が、できるので、戦争しにくくなるなるのです。

赤ちゃん、つまり、孫が、

「おじいちゃん、おばあちゃん、お願いだから、お互いに、殺し合いなんか、やらないでよー!」

と叫んだら、たしかに、戦争できなくなりますね。

よく、映画やドラマの中で、隣の国同士のお姫様と王子様が、結婚して、赤ちゃんが、生まれたら、両国の人とたちが、大喜びして、お祭りをやるシーンが、ありますが、あれは、

「よかったー! これで、しばらくは、戦争しないですむぞ!」

という安堵感の喜びだったみたいです。

戦争を止める、一番有効な手段が、この政略結婚だったということなのです。

一見、悲劇的に描かれているような出来事というものは、このように、歴史を、深く調べていくと、意味があることが、多いのです。



○「一夫多妻制」というのは、主に、中近東などのイスラム文化圏に、多いのですが、宗教的な世界観も理由の一つみたいですが、一番の理由は、戦争によって、結婚適齢期の男女の人口比が、1:4になることが、多かったそうです。

つまり、戦場で、男性が、バタバタと戦死してしまい、女性の数のほうが、多くなったために、こういうシステムを、採用したようです。

最初は、この土地の男性が、精力絶倫だからだと、思っていたのですが、そうではなくて、この社会の男女の人口比が、男1人に対して、女4人という割合になったので、そうなったそうです。

一夫一婦制にすると、女性が、3人余る計算になり、自然に、浮気や不倫が、増えることから、最初から、4人の奥さんと結婚するという制度にしたようです。

大学時代に、この話を聞いて、納得しました。

長く続いているような制度というのは、必ず、その社会が、安定して、よくなるように、皆の合意で、成立しているみたいです。

逆に言うと、平和な社会は、結婚適齢期の男女の人口比は、だいたい、1:1になるので、一夫一婦制のほうが、社会が、安定するのです。

どちらが、道徳的に優れているとかいう問題ではないのです。

人口比と社会の安定の問題なのです。



○世界中の王様などが、よく、お城のメイドさんのような女性に、手をだして、隠し子をつくる話が、ありますが、あれも、本来は、社会的な階級を、少しづつ流動させるという狙いも、あったそうです。

つまり、王様などの権力者が、一夫一婦制で、一人の女性だけの子供を、つくるようにすると、金持ちは、金持ちとだけ、結婚し、庶民は、庶民だけと、結婚するようになるので、社会の階級が、ずーっと固定してしてしまい、貧富の格差が、広がりすぎて、社会に不満がたまって、革命や紛争が、起こりやすくなるのでそうです。

これを、未然に防ぐという目的も、あったそうなのです。

王様の子供が、庶民の中に、何人か、隠れていることによって、その王様は、必然的に、庶民の暮らしのことを、考えて、あまり重圧的な政治を、やらなくなることも、多かったようなのです。

また、王様が、いざという時に、その隠し子を、いざという時に、スパイのように使ったり、政治家にして、陰で、操るということも、やっていたようです。



○歴史上、世界中の権力者は、なぜか、奥さん以外にも、「愛人」を、もっている人が、多いです。

これが、子供の頃から、不思議でした。

「なんで、こういうふしだらで、不道徳な結婚生活を、するんだろうか? 権力者たちって、皆、バカだったなのかな? そもそも、どうして、奥さんたちは、愛人の存在を、簡単に、許したんだろうか?」

こういう疑問を、ずーっと抱いていました。

最近になって、歴史のドキュメンタリー番組で、ある女性歴史学者が、「愛人」の裏の歴史を、語ってくれました。

驚きました。

「愛人」という存在は、もともと、王様などの権力者たちの家族を、守るために、つくられた制度だったそうです。

つまり、その国が、不安定になり、民衆の不満や怒りが、爆発しそうになり、王様などの権力者たちの家族に、怒りの矛先が、向いた時に、その怒りの矛先を、かわすために、愛人という制度を、つくったそうです。

民衆の怒りが、爆発しそうになったら、王様は、

「私は、この愛人に、騙されていた。この酷い女が、全て悪いのです。私たちの家族は、何も悪くない。全部、この愛人のせいなのです!」

こう言って、愛人を、悪者にして、民衆に、この愛人を、差し出して、殺してもらい、怒りを鎮めるということを、しばしばやっていたのだそうです。

もちろん、愛人は、もともと、そういう契約で、愛人契約していたようです。

一生、生活のめんどうもみてもらい、贅沢もできる。

でも、いざという時には、王様の家族の命を守るために、悪役を、引き受ける。

こういうことだったそうです。

なるほどね…

フランス革命の時、マリー・アントワネットの夫のルイ16世は、とても真面目で、王妃である、マリー・アントワネットだけしか、愛せなかったそうです。

愛人をもつことに、抵抗があったのだそうです。

それで、最後には、マリー・アントワネットも、ルイ16世も、ギロチンで、処刑されるという悲劇的な結末に、なってしまったそうです。

もし、ルイ16世が、愛人をもっていいれば、自分も王妃も、助かったかもしれないとのことでした。

人間の歴史って、奥深いですね。



○日本の田舎の村などには、昔、「夜ばい」という風習がありました。

男性が、夜中に、好きな女性の家に、忍び込み、セックスをするという行為ですね。

これも、昔から、不思議でした。

「どうして、こういう変な風習が、あったんだろう? その女性の親などは、気づかなかったのだろうか? こういうレイプまがいのことが、頻繁に行われていたというのは、社会が、それだけ、乱れていたということなのかな?」

なんとなく、ぼんやりと、こう考えていました。

こういう問題意識は、大切です。

このような疑問や好奇心から、本当の知識は、獲得できるのです。

ある本に、面白いことが、書かれていました。

「夜ばい」という制度は、まず、その村の若い男性の性欲の処理の機能も、あったそうです。

若い男というのは、性欲のかたまりです。

昔の時代は、現代のような風俗店もないので、田舎の若い男たちは、性欲を、発散する場所が、なかったようです。

こういうのは、ほうっておくと、性犯罪が、起こりやすくなります。

そこで、村の人たちが、知恵をしぼって、考えたのが、この制度だったそうです。

つまり、夜ばいに入られる女性も、その両親も、同意の上だったそうです。

夜、雨戸などを、わざと開けておいて、村の男たちが、次々に、入ってきます。

10人くらいだったかもしれません。

それで、その10人で、1人の女性と、セックスするのです。

当時は、避妊の技術も、未熟だったので、すぐに、その1人の女性は、妊娠します。

誰の子供なのかは、もちろん、わかりません。

しかし、妊娠したら、その赤ちゃんの父親を、指名する権利は、その女性に、あったそうです。

夜ばいの後、村の会議みたいのが、開かれたら、その場所で、

「この赤ちゃんの父親は、この男です!」

と、指さされたら、指された男性は、

「はい… 私が、父親です」

と素直に、認めて、その女性と、結婚したそうです。

男性も、性欲が、充たされて、女性も、一番好きなタイプの男性を、夫にして、結婚することができるという、村の合意の上での制度だったそうです。

10人で、セックスしているので、残りの9人は、セックスしたのに、夫には、なれなかったことになります。

でも、心のどこかに、

「もしかしたら、俺の子供かしれないな…」

という疑問が、残っています。

その子供が、成長していくと、顔つきなども、気になります。

「あれっ? 目のあたりが、俺に似ているかな?」

なんて、思うのです。

結婚した1人の男性も、もちろん、父親として、その子供を、育てますが、残りの9人も、皆、自分の子供のように、その子を、愛情深く、生涯にわたって、見守り続けるのです。

その子は、その村、全員の子供になるのです。

これって、ある意味では、理想的な社会ですよね?

昔の日本の田舎の村で、子供が、悪さをすると、

「コラーッ!!」

と大声で、怒鳴るオジサンが、たくさんいましたが、もしかすると、

「俺の子供かもしれない…」

という気持ちから、心配して、怒鳴っていたのかもしれません。(笑)




結婚の歴史って、面白いですね。

秋の夜長には、結婚に関する、よもやま話で、お酒でも、飲みながら、恋人や配偶者、友人たちと、いろいろあ語りあうのも、楽しいと思います。

結婚に関して、面白い話があったら、ぜひ、教えてくださいね。







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